【涙腺崩壊・厳選!!】何度みても泣ける話 まとめ③



 

【タスキ】

小さい頃、よく親父に連れられて街中を走ったものだった。 

生まれた町は田舎だったので、交通量が少なく、 

そして自然が多く、晴れた日にはとても気持ちのいい空気が漂っていた。 

親父は若い頃に箱根駅伝に出たらしい。 

だから走る事が大好きで、息子にもその走る楽しさを教えてあげたかったのだろう。 

もともと無口だった親父も、走ってる時だけはずっと俺に声をかけつづけていた。 

普段の無口な親父がなんとなく怖かった俺は、その時だけは親父が好きだった。 

そしてお袋が作ったタスキを使って、駅伝ごっこをしてりしてた。 

今思えば、親父はまだ青春時代に生きていたのだろう。

中学に入った俺は、当然陸上部に入部した。 

レースでは結構いい成績で、部活内でもトップレベルだった。 

毎回応援に来てくれる親父は、俺がいい記録を出した日には必ず酒を飲んでいた。 

そして真っ赤な顔して上機嫌で、俺に毎回同じ事を言うんだ。 

 

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